日本文藝家協会が毎年編んで読者に贈る年間傑作短篇アンソロジー。2021年の1年間に文芸誌などの媒体に発表された全短篇のうち12篇を厳選。あらゆる境界線を相対化し、人間存在の根本を問おうとする、この国の文学状況を1冊で俯瞰する。
解説:磯崎憲一郎
休学(国産のため) 高瀬隼子
部屋と喫水 山尾悠子
もふとん 酉島伝法
マジックミラー 千葉雅也
消滅 藤野可織
時計と船 田中慎弥
川のある街 江國香織
永遠年軽 温 又柔
ハジケテマザレ 金原ひとみ
はこのなか 紗倉まな
行かなかった旅の記録 宮内悠介
フィリフヨンカのべっぴんさん 乗代雄介