不可解な沈没、海底の義足、救助を拒む女。
日本初の女性海保潜水士が海に潜む闇に挑む!
手に汗握る長編サスペンス
海上保安庁初の女性潜水士・忍海 愛。
男性の同僚に比べて体力も技術もまだまだだが、誰にも負けない観察力の持ち主だ。
釣り船転覆事故の知らせを受け、潜水班を乗せた巡視船ひすいが八丈島沖へ急行。
初めての海難対応の焦りで命の危機にさらされる中、愛は沈みゆく船に奇妙な違和感を覚える。
それは海保を震撼させる事件の始まりだった。
「足かけ二年に渡る海上保安庁取材で見聞きした海上保安官の精神『正義仁愛』こそが、この本のテーマであり、矜持です」―吉川英梨(著者)