【内容紹介・目次・著者略歴】
民法論文集2.徳川時代の借地借家関係より説き起し、明治以降今日に至る迄の法改正、判例の変更を精緻に検討、問題点を剔抉する。
【目次より】
はしがき
第一章 借地・借家法史
第一節 借家法前史
一 序
二 借家人の類型
三 地主の類型
四 家守
五 店借契約関係の特殊性
六 むすび
第二節 借地法前史
一 序
二 徳川時代の借地
三 明治前半期の借地関係
四 民法典と借地関係
五 建物保護法の成立
第三節 大正期の借地・借家立法
一 大正一〇年の借地法
二 大正一〇年の借家法
第四節 戦時の借地・借家立法
一 地代家賃統制令の制定
二 昭和一六年の借家法の改正
三 昭和一六年の借地法の改正
第五節 昭和四一年の借地・借家法改正
一 第二次大戦直後の借地・借家法
二 借地・借家に関する立法準備事業
三 借地・借家法の一本化論についての一疑問 保護の対象となるのは財産権か居住権か
第六節 我妻先生と借地・借家法
第二章 借地法
第一節 借地制度の意義
一 宅地立法の動向とその意義
二 都市再開発法と住民の住居
三 不動産賃借権の亜所有権化について
第二節 借地関係の存続と終了
一 借地法四条、六条、七条および八条の注釈
二 正当事由と借地人の類型
三 更新料
四 借地法における地主の更新拒絶権の制限と更新後の借地権存続期間の保障
五 存続期間についての判例批評
第三節 借地利用の態様
一 借地条件を変更し附随的に財産上の給付を命ずる裁判
二 防火地域の指定と木造家屋所有を目的とする借地権
第四節 借地権価格および地代
一 借地法制と借地権価格
二 公用収用と借地の補償
三 賃貸人が土地の使用収益を不可能にした場合の借地人の損害賠償請求額算定の基準時
四 相当な地代と借地権価格
五 地主の先取特権
第五節 借地権の対抗力
一 更新された借地権の対抗力
二 重複する地上権・賃借権の登記
三 建物登記における所在地番の表示が実際と相違している場合と建物保護法一条
第六節 借地権の譲渡・転貸と建物買取請求
一 土地賃借権無断譲渡・転貸と賃貸借の解除
二 譲渡・転貸に関する判例批評
三 借地法一〇条の注釈
四 建物買取請求についての判例評釈
※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
鈴木 禄弥
1923~ 2006年。法学者。東北大学名誉教授、東海大学客員名誉教授。東京大学法学部法律学科卒業。法学博士(東京大学)。専門は民法。法学博士(東京大学、1961年)。
著書に、『民法総則講義』、『物権法講義』、『債権法講義』、『親族法講義』、『相続法講義』などがある。