【内容紹介・目次・著者略歴】
13世紀、聖書解釈や神学者の注解を体系的に集大成した全45巻からなる中世キリスト教神学の金字塔。第III部第53問題~第59問題を収録。
西洋中世の一大金字塔、「スンマ・テオロジアェ」。キリスト教にかかわる事柄を初学者のために論述した、西洋中世思想を代表する必読文献。本巻は、第三部「キリスト論」(第1-59問題)の最終部分である、キリストの高挙、すなわちキリストの復活と昇天、神の右への着座と裁き主としての権能についての考察を収める。「神はわれわれの救いのために人間と成り給うた」という受肉の神秘へと向けられた神学的探究。
【目次より】
まえがき
目次
第五十三問題 キリストの復活について
第一項 キリストが復活することは必要であったか
~
第四項 キリストは自らの復活の原因であったか
第五十四問題 復活したキリストの質について
第一項 復活の後キリストは真実の身体を有していたか ~ 第四項 キリストの身体は諸々の傷跡と共に復活すべきであったか
第五十五問題 復活の顕示について
第一項 キリストの復活は万人に顕示されるべきであったか ~ 第六項 キリストが導入した諸々の確証は彼の復活を十分に顕示したか
第五十六問題 キリストの復活の因果性について
第一項 キリストの復活は諸々の身体の復活の原因であるか 第二項 キリストの復活は諸々の霊魂の復活の原因であるか
第五十七問題 キリストの昇天について
第一項 キリストが昇天することは適当であったか ~ 第六項 キリストの昇天はわれわれの救いの原因であるか
第五十八問題 御父の右へのキリストの着座について
第一項 御父なる神の右に着座することはキリストに適合するか ~ 第四項 御父の右に着座することはキリストに固有のことであるか
第五十九問題 キリストの裁きの権能について
第一項 裁きの権能は特別にキリストに帰属させるべきものか ~ 第六項 キリストの裁きの権能は天使たちにも及ぶか
訳者注
解説 キリストの高挙(復活・昇天)について
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トマス・アクィナス
1225頃~1274。スコラ学の代表的神学者。ドミニコ会士。アルベルトゥス・マグヌスに師事し、パリのドミニコ会神学校の学長を歴任した間に『神学大全』を完成した。