【内容紹介・目次・著者略歴】
折にふれ問題となった事柄について、知友の政治家に送った書簡集、ひとり政治家のみならず国民大衆の教養識見に訴えんとする警世の書。
【目次より】
前篇
一 欠陥教育は半世紀後に民族の衰亡を
二 第二次世界大戦は何であったか その残した教訓
三 憲法を改正するには
四 アメリカ大統領制の平時と非常時
五 政党と派閥
六 「たてまえ」政治は政治というものか
七 科学的社会主義の自己矛盾
八 共産主義国の言動を理解するには
九 元首と象徴(天皇の御訪欧)
一〇 天皇の立憲的君主性(天皇の御訪米)
後篇
一一 権力の象徴と権威の象徴
一二 首相・総裁たるの資質
一三 選挙悪
一四 ”敵・味方“の政治
一五 国会の多数暴力と少数暴力
一六 軍人は軍国主義、文民は平和主義か
一七 奪うもならず捨つるもできぬ自衛権
一八 護憲論者は反革命の自由を擁護するか
一九 嘘は罪にならないのか
二〇 産業スパイと国家機密
二一 必要悪の善用
二二 秘密外交と民主主義
二三 十八歳選挙権への疑問
二四 「違憲」の乱用
二五 乱れる司法界の職域倫理
二六 冷戦とは何か、冷戦はもう終ったのか
二七 人民を人質にするストはストなのか
二八 自明なことが余りにも不明であり過ぎる
あとがき
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高山 岩男
1905~1993年。哲学者。京都帝国大学文学部哲学科卒。京都学派の全盛期に学ぶ。文学博士。京都帝国大学文学部教授ののち、神奈川大学、日本大学などで教鞭をとり、秋田経済大学学長を歴任。
著書に、『西田哲學』『ヘーゲル』『續 西田哲學』『文化類型學研究』『世界史の哲學』『日本の課題と世界史』『所の論理』『哲学と哲学的実存』『マルクシズムの超克』『場所的論理と呼応の原理』『道徳の危機と新倫理』『宗教はなぜ必要か』『二つの世界に抗して 文明の破局と人類の対決』『現代の不安と宗教』『道徳とは何か 倫理学入門』『国際的中立の研究』『現代の政治・社会思想 社会科における取扱いに関連して』『哲学とは何か』『教育と倫理』『実存哲学』『政治家への書簡 正・続』『西田哲学とは何か』『京都哲学の回想 旧師旧友の追憶とわが思索の軌跡』『高山岩男著作集』(全6巻)『西田幾多郎研究資料集成 第1・2巻 高山岩男集』など多数ある。