【内容紹介・目次・著者略歴】
身分・財産の両面にわたり重要な意味をもつ相続の本質は一貫して家業の相続であったと主張し、その各時代における様相を論じる。
【目次より】
序
第一 火継の行事 火切臼と火切杵
第二 長子相続制
第一章 上代(推古天皇―一年以前)
第二章 上世
一 家の相続
二 財産相続
第三章 中世
一 家督相続及び家相続
二 財産相続
第四章 近世
一 前期(戦国時代及び安土桃山時代)
二 中期及び後期(江戸時代)
第五章 近代
第三 我が古法における後見と中継相続 幼年保護を中心として
第四 我が古法における後見と中継相続続考 幼年保護を中心として
第五 明治初年の相続法
第一章 明治維新より明治六年太政官布告第二八号施行以前
一 明治維新より明治三年―二月新律網領施行の前まで
二 明治三年新律綱領(立嫡違法条)の施行より明治六年太政官布告第二八号制定まで
第二章 家督相続 明治六年~明治一四年
一 はじめに
二 死亡相続
三 生存相続
四 特殊相続
五 廃嫡
六 相続の効力
第三章 遺産相続
第四章 遺言
一 遺言
二 遺嘱贈遺
むすび
第六 相続法史料二種
一 法曹類林残缺
二 相続条例
附録 江戸幕府の武家婚姻法五題
一 縁組願とその認可
二 結納と縁夫、縁女
三 婚姻の制限
四 離縁届
五 離縁の場合の問題
あとがき
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石井 良助
1907-1993年。東京帝国大学法学部法律学科卒業。東京大学教授を務めたのち、東京大学名誉教授。専門は日本法制史。
著書に、『中世武家不動産訴訟法の研究』『日本法制史概説』『日本不動産占有論』『天皇 天皇統治の史的解明』『日本史概説』『大化改新と鎌倉幕府の成立』『江戸の刑罰』『江戸の離婚 三行り半と縁切寺』『吉原 江戸の遊廓の実態』『江戸町方の制度』『略説日本国家史』『日本婚姻法史』『日本団体法史』『近世関東の被差別部落』『民法典の編纂』『日本相続法史』『近世取引法史』『天皇』『近世民事訴訟法史 正続』『日本刑事法史』など多数ある。