【内容紹介・目次・著者略歴】
日本における婚姻をめぐる法・掟などを、中世から近世、そして明治時代の民法制定までを通して紹介・解説していく。法制史論集の1冊。
【目次より】
序
第一 中世婚姻法
第二 近世離婚法二題
一 離縁状の形式
二 子の帰属
第三 江戸時代の離縁状
一 江戸時代の離縁
二 三行り半の離縁状
三 離縁の理由
四 三行り半以外の離縁状
五 聟養子らへの離縁状
七 明治の離縁状
六 離縁後の手続き
第四 縁切寺 東慶寺の場合
第五 明治初年の婚姻法 とくに法律婚主義と妾について
一 明治初年の法制改革
二 婚姻法制上の改革
三 法律婚主義の成立
四 妾の地位
第六 明治初年の法律婚主義
第七 明治初年の内外人婚姻法
第八 婚姻法史雑考
一 上代婚姻法二題
二 不離縁の担保
三 離縁状の慣行
四 明治婚姻法雑話
五 縁切寺について
六 明治初年の婚姻法草案
七 日本婚姻法略史
第九 明治初年の離婚法 離婚原因の研究
一 裁判離婚
二 願出離婚
三 届出離婚
むすび
あとがき
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石井 良助
1907-1993年。東京帝国大学法学部法律学科卒業。東京大学教授を務めたのち、東京大学名誉教授。専門は日本法制史。
著書に、『中世武家不動産訴訟法の研究』『日本法制史概説』『日本不動産占有論』『天皇 天皇統治の史的解明』『日本史概説』『大化改新と鎌倉幕府の成立』『江戸の刑罰』『江戸の離婚 三行り半と縁切寺』『吉原 江戸の遊廓の実態』『江戸町方の制度』『略説日本国家史』『日本婚姻法史』『日本団体法史』『近世関東の被差別部落』『民法典の編纂』『日本相続法史』『近世取引法史』『天皇』『近世民事訴訟法史 正続』『日本刑事法史』など多数ある。