1巻のレビューです
児童書では珍しいヤンデレヒーローが出てくる作品です。
主人公の琴子ちゃんとの出会いと彼女から向けられた言葉をきっかけに、藤白くんの世界は琴子ちゃんを中心にして回るようになってしまいます。まだ中学生なのに好き好きアピールがすごいです。
主人公の琴子ちゃんは、怪我をして入院中のお父さんのお世話とお仕事を頑張っているお母さんを支えるためにお家の手伝いを頑張る本当に良い子です。ですが、彼女にも中学生としての生活があり、それを犠牲にして頑張っていました。成り行き上とはいえ、その自己犠牲をやめるきっかけになったのが藤白くんでした。
でも琴子ちゃんには昔から片想いをしている人がいるので、藤白くんの好き好きアピールに簡単にときめいたりはしません。
そんなふたりがどうやって距離を近づけていくのか。ぜひ読んで確かめてみてください。