あらすじ「ねえ、悠人。ずっと家にいるくらいなら、ダンジョンにでも行ってきたら?」 母がいきなりそんなことを言い出した。 訳あってひきこもりとなっていた青年・蔵式悠人。 引きこもっている間に世界は大きく変わり、ダンジョンがある日常が普通のこととなっていた。 行き詰まった人生を変えるため、悠人はダンジョンに挑む探索者となることを決意する。 だが、生活や個性に影響されるというステータスは低く、さらに、1割の選ばれた人間にしか与えられないはずの固有スキルは――「逃げる」。 使いづらい上に、能力値に特大のマイナス補正も付くという、最低最悪のハズレスキルだった。 絶望する悠人だが、固有スキル「逃げる」には、裏技的な使用方法があることに気がついて――!?