新居に棲みつく呪われた女。
彼女を救うために俺はーー
1万回死ぬことを決めた!
陽気なバカの辞書に不可能はない。
切なく笑えて、驚き泣ける。青春タイムループ小説!
大学進学に伴い、引っ越したアパートには悪霊が棲んでいた。
霊に刺殺された灰原雅人は死の直前に巻き戻る。部屋に入れば殺される――。しかし男たるもの寛容さも必要だ。殺されたくらいで逃げるようでは大学生は名乗れない。かくして灰原は女の霊と同居を始めた。死と隣合わせの毎日で、彼女の事情を解決すべく。
これは赤の他人の幸せを追い求める、"時をかける馬鹿"の物語。