あらすじ新月の夜、屋台で十六文の二八蕎麦を仲良く分けていた幼い三姉弟が新大橋の下で身を投げた。子らの面倒をみていた女は前日に姿を消したという。女は旦那持ちの元芸者だと長屋では思われていた。父親は誰か。江戸じゅうを嘆かせたこの一件は、剣客宗元寺隼人も巻き込んでいく。その隼人は叔父の老中松平和泉守に呼ばれ、新たな密命を受けるが、帰路、またしても忍に襲われる。冴える剣捌きで隼人は謎に迫る。