クレオ・ファーシードは、王都立学園ではなにをやっても2位の『万年2位』の少年だった。
ファーシード公爵家の嫡男としてエキスパートを求める父、ダン・ファーシードにより勘当されてしまう。
ただの少年となったクレオは、窮屈な生活から脱し自由に生きることを決める。
手始めに冒険者として身につけたスキルを活かそうと思うのだが、公爵も、そしてクレオも気がついていなかった。
あらゆる才能がそろう学園で、『全てが2位』であることのすごさを!
「ボクは平々凡々。何かに秀でたエキスパートではないんだけど――」
全てが2位の少年は、無自覚な強さで周囲を巻き込んでいき――!