“人生に必要なことは童話が教えてくれる”。自他とも認める童話オタクの幸也は改変・改訂版のすべてを読破したいと、時間があれば図書館や書店に足を運んでいた。そこで呼び寄せられるように手を取ったのは『長靴を履いた猫』。何度も読んでいる作品だったが、その本は特別だった。そこから登場人物のオーガが現実の世界に飛び出した! オーガは幸也に襲いかかり物語の結末を変えようとするが、それを阻止するべく、猫耳少女……同じく本から出てきた猫が幸也を守ろうとする。彼女は幸也を主人(公)とし、身を守ることを約束、暴れるオーガを本に戻そうと街へ出向いた。しかし、二人を待っていたのは別の作品の登場人物・桃太郎!?