あらすじ室町幕府を崩壊させた下剋上の激浪も、各地の群雄が次第に淘汰されるに及んで、ようやく鎮静の兆しをみせる。戦国の地鳴りは、徳川幕府という大政権を産み出すための、不可避の陣痛だったのかもしれない。本巻には、千利休、大友宗麟、長宗我部元親、徳川家康、石田三成、細川ガラシャ、淀君、天草時貞を収録。荒れに荒れる下剋上の嵐の時代に、波瀾万丈の生涯を生き、したたかに乗り切ろうとする群像の、激しく真摯な姿。