あらすじ綱方を病で失った光国は、兄の第二子・綱條をもらいうけ鍛える一方、大日本史編纂にますます力を注ぐ。だが5代将軍・綱吉は、生母・桂昌院の勧めにより生類隣憫の令を発令。この政策は悪政として世人の不満を買った。綱吉を補佐する覚悟を新たに名を改めた光圀は、幕閣を相手にまっこうからこれに反対する。元禄3年、63歳の春、綱條に家督を譲り、より自由な立場を求めて隠居を決意するまでの光圀の、大名時代の全容を描く。