さっと読めるミニ書籍です(文章量15,000文字以上 20,000文字未満(20分で読めるシリーズ)=紙の書籍の30ページ程度)
【書籍説明】
時は平安。夜半、桂川を群れ歩く妖を見た村人が次々に死んでいく。
全ては羅城門に棲む鬼の仕業。平安京を脅かす魔物を討伐するため、
源氏のうら若き御曹司・頼義は、とある法師陰陽師のもとを訪ねる。
男の名は鬼宿法眼。光る君と見紛うほどの美貌とは裏腹に、
人々から『魑魅魍魎を自在に操る朱雀の鬼』と恐れられていた。
幾重にも連なる朱の鳥居の先に見える世界は、夢か幻か。
差し伸べられたその手は一体、誰を救うためにあるのか。
人間の業の闇が蠢くとき、閉ざされていた魔界への境界が啓かれる――
【目次】
序章 遷都 ―せんと―
一章 深縹 ―こきはなだ―
二章 魔窟 ―まくつ―
三章 焔 ―ほむら―
四章 月宮 ―つきみや―
五章 鬼星 ―おにぼし―
六章 奇々怪々 ―ききかいかい―
七章 曙 ―あけぼの―
八章 槿花 ―きんか―
幕章 反魂草 ―はんごんそう―
【著者紹介】
沓名凛(クツナリン)
江戸に塗れた京女。侍をこよなく愛する。
… 以上まえがきより抜粋