【書籍説明】
(秋風歩太&春宮夜花バージョン)
「……」
「……」
「……ふぅ、これ以上かかるようなら先に茶屋にでもいってこようかしら。財布貸しなさい、ゴミくず。ここは任せたから」
「春宮先生!?なんで当たり前のようにおれ『ヒモ』扱いになってるわけ!?そして、ここ前書きだからね!?
作者さんに『二人で君たちの物語の紹介をしてくれ』ってお願いされたんだから、しゃべりだししっかりしないと!?」
「あんたがしゃべらないから悪いんじゃない」
「……そ、それは、その……ほらレディファーストっていうか……」
「そもそも前書きってなによ。ここは『天棋の塔』将棋を極める場所。それ以外のなにものでもないでしょ?他のことにかまけている暇はないわ」
「……そ、それいわれるとぐうの音もでないっていうか、おれも何してるんだろうっていう気持ちになるっていうか……」
「……」
「……」
「と、とりあえず、みんなよろしく!おれたちの活躍が本になったみたいです!こ、こんなおれたちでよければ読んでってくれ!」
「は、活躍ってあんた将棋弱いくせに……」
(※以上、めんどくさがった作者の代わりに、主人公たちが前書きを語ってくれました)
【著者紹介】
ゆっちん先生(ユッチンセンセイ)
二十三歳の、よく見ると白髪が既に散見している若者。世界一の小説家を目指しながら、世界一の幸せ者にすでになっているのんきな男。ハングリー精神は焼却してきました。
チートを神様から授かったのか、動物と赤ちゃん、子供にはめっぽう好かれやすい(気がする)。
少年の頃はいじめら… 以上まえがきより抜粋