◆6年前、ひそかに産んだ愛しい我が子を、駆け引きの道具にはしたくない。◆ダリオ・ディ・シオーネは自他ともに認める仕事人間だ。その彼が仕事を離れてマウイ島を訪れたのは、祖父のためだった。家宝のイヤリングを取り戻せば、病床の祖父も安堵するはず。ところが交渉相手として現れたのは、あろうことか別居中の妻、アナイスだった。一方、アナイスも動揺を隠しきれなかった。6年前、ダリオは彼女の浮気を疑い、家を出ていった。濡れ衣を着せられても、いまだ彼への想いは変わらない。ダリオは驚くかしら? あなたには息子がいるのよと告げたら……。■人気作家らの夢の競演で紡ぐミニシリーズ〈ディ・シオーネの宝石たち〉第4話をお贈りします。人気急上昇中のケイトリン・クルーズが描くのは、ひと味違ったシークレットベビー物です。