◆美しく華やかな双子の姉の陰で、妹はひとりそっと涙をこらえ……。◆6年前、大学生だったアレッサンドラには将来を約束した人がいたが、婚約寸前に彼は華やかで愛嬌のある双子の姉へと心変わりした。以来、姉と違って容姿に自信のない彼女は勉学に励んできた。そんなある日、実家の玄関で見知らぬ訪問者に声をかけられ、信じられないほど魅力的なその男性、リニに一瞬で心を奪われる。ところが、ほどなく姉と勘違いして声をかけられたのだとわかり、アレッサンドラの淡い恋心はもろくも砕け散った。その後、リニを知る父から、彼は名門モンタナーリ家の生まれで、才覚、財力、容貌と三拍子そろった独身貴族だということを聞く。しかも、邪な理由で彼女の姉との結婚を狙っているらしいと!■大きな愛で読む人の心を潤す名作家レベッカ・ウインターズによる2部作〈モンタナーリ家の結婚〉の2話目。明るい太陽のような存在の姉の陰で目立たず生きてきたアレッサンドラに、恋の女神が注目してくれる日はいつ訪れるのでしょうか。はたしてリニの本心は?