さっと読めるミニ書籍です(文章量11,000文字以上 12,000文字未満=紙の書籍の22ページ程度)
【書籍説明】
この会社は機械関連の製品を生産販売する企業である。
売上の大半は国内販売であるが、輸出チームについては、男性Aさんと女性Bさんの2名で運営し、輸出の売上高はここ数年会社全体の1割程度で推移している。
この会社でも企業のグローバル化は避けがたい方向なので、会社は新入社員を採用して、教育を施し、長期的に海外に通用する人材を育成し、輸出部門を拡大する方針である。
このような方針に沿って、このたび新人男性1名が輸出チームに配属されることになった。AさんとBさんは、どのような指導をするかを議論する。
「整理整頓のできる人間にしたいわ」とBさん。
「そうだね。ぼくは整理がへただ」とAさん。
「それと何より実務を知って営業をしてほしいわ」
「うっ!きびしい!オレのことか?」
「実務を知らないと、周りが苦労するわ」
「それはそうだ。でも事務屋にしたくない」
「それもそうね。前向きの営業力もあるし、後ろ向きの処理能力もある。これが理想ね」
「そうだね、オレは前向きばかりでいつもBさんのお世話になっているけれど、両方できるタイプにしたいよね」
「それこそ海外駐在員のタイプだと思うわ」
「ポイントは実務を知らない頭でっかちにしないことだと思う。そのためには貿易のリクツから学ぶのではなくて、『貿易実務の整理術』という観点から、
目の前にある書類やファイルから学んでもらい、だんだん営業的なセンスを磨いてもらい、いずれは海外駐在員を目指し… 以上まえがきより抜粋