あらすじ宝福喜朗(ほうふくよしろう)は、そのおめでたい名前とは裏腹に地味で平凡なサラリーマンだ。「福袋の行列に並んで欲しい」。家でのんびりと年を越すはずが、妻と娘にせがまれ、今年は寒空の下へ送り出されてしまった。大晦日、デパート脇に並ぶ喜朗の顔は晴れない――行列する人々の運命が、不思議な接点で結ばれていくことも知らず!