◆孤児として育ち、本当の家族の温かさを知らないシルヴィは、勤め先の会社を愛し、同僚たちを家族のように思っていた。だがそこへ、その大切な宝物を握りつぶそうとする男が現れた。会社を、同僚たちを守るため、彼女は行動を起こすことにした。無理は承知。それでも、誰かがやらなくては!意を決して株主の集まる会議室に押しかけ、敵に向かって異議を申し立てた。しかし、そこには、想像していたような怪物はおらず、彼女の目を釘づけにするひとりの男性が立っていた。胸の中で辛うじて繋がっている勇気の糸が揺らいだ。端整な顔に浮かぶ不敵な笑みと、彼女を眺め回す目に、シルヴィは身動きがとれなくなった。そして、近づいてきた彼に腕をつかまれても抵抗できず、無情にも、会議室からつまみだされてしまった!