◆婚約者に裏切られ、すがりついた相手はこの世で最も非情な男性だった。◆私の10年間は無駄だった。クリオはニューヨークのパーティで婚約者の浮気を目撃し、人生何度目かの挫折を味わっていた。そこへ現れたのが、非情で知られる大富豪ステファンだ。彼が私にやさしくするのは、大学時代の友人だから?それとも、“略奪専門のプレイボーイ”の標的として?けれど、クリオは藁にもすがる思いで彼に助けを求めた。必死になりすぎていた彼女は、なにも気づいていなかったのだ。ステファンの目に復讐の光がちらついているのも。クリオに値段をつけ、婚約者から買おうとしていることも。■コロンビア大学出身の現代の貴公子4人の恋愛事情を、新人作家が華麗に描く4部作の第3作目。何事も計算ずくで成功してきた不動産王のステファンは、かつて恋した女性にまで値段をつけて利用しようとします。ところが今回は計算どおりにはいかず……?