憧れの彼から突然のキス――見上げるとそこには、やどりぎがあった。
病院で電話交換手をしているエミーはある日、人に頼まれて、高名なオランダ人医師で教授のルエルドに書類を届けた。初めて会う教授はよそよそしくて人を寄せつけない雰囲気で、追い払われるように部屋を後にした彼女は、しょんぼりと家路に就いた。ところがその後、ルエルドは夜勤明けのエミーを家まで送ってくれたり、子猫を拾って上司に叱られているところをかばってくれたりした。なぜ地位も名誉もある魅力的な彼が、地味で平凡な私に親切を?エミーは喜びと困惑の間で揺れた――彼には、美しい婚約者がいるから。なのに、ルエルドはなぜか彼女をクリスマスのオランダに招待し……。
■本作は、クリスマスの季節に訪れた小さな恋物語です。西洋では、やどりぎの下でキスした男女は、結婚して幸せになるという言い伝えがあります。ルエルドに口づけされたエミーは思わずその意味を問いますが、彼の答えはつれなくて……。
*本書は、ハーレクイン・イマージュから既に配信されている作品と同内容となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。