◆天涯孤独の貧しい娘が、手の届かない恋に落ちた。
◆病院の雑役係をしてつましく暮らすヘンリエッタは、ある日、捨て猫を拾いあげた拍子に医師アダムの足をうっかり踏んでしまった。また別の日、高熱で倒れて町の診療所に担ぎこまれたところ、偶然そこへ手伝いに来ていた彼に診察されることになった。ヘンリエッタは謎めいた彼のことを少しばかり怖いと思っていたが、意外にも彼は診察後に家まで送り届けてくれたうえに、彼女の悲惨な暮らしぶりを見かねて新しい仕事まで紹介してくれた。その優しさに、彼女の恋心はいまにも走りだしそうになった。でも、高名で裕福な彼と貧しい私とでは、住む世界が違いすぎる――そう悟ったヘンリエッタは、切ない想いをそっと胸の奥にしまいこんだ。
■両親と死別して養護施設で育ち、病院の雑役とオフィス清掃の仕事をかけ持ちしながら懸命に生きるヒロインの恋物語を描いた“伝説のシンデレラストーリー”がよみがえります。意地悪な同僚に陰口を叩かれながらも健気に働く彼女に、幸せは訪れるのでしょうか?
*本書は、ハーレクイン・リクエストから既に配信されている『小さな愛の願い』のハーレクイン・イマージュ版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。