さっと読めるミニ書籍です(文章量15,000文字以上 20,000文字未満(20分で読めるシリーズ))
【書籍説明】
本書のタイトル「暗記よさらば」は、アメリカの小説家、E・ヘミングウェイの小説『武器よさらば(A Farewell to Arms)』のオマージュである。
人は興味があるものならば、なんでも記憶のストレージに取り入れる習性がある。
それは好きなアニメのキャラクター名や技名だったり、Instagramで見つけた雰囲気のいいお店だったり、一度見て気に入った映画の監督や俳優の名前だったり、たまたまYouTubeの自動再生で流れてきた歌手の曲だったり、実に多岐にわたる。
筆者は文学部にいたので、文学・芸術作品を取り扱う講義に出席する中で、自然色々な作家・作品の名前を覚えていった。
本書のタイトルも、そういった「興味の行きつく先」としての自然な暗記のモチーフとして、筆者の好むヘミングウェイの小説のタイトルに由来させた。
後に触れるが人間にはこうした習性があり、それは当然語学にも生きてくる。
語学というと、単語や文法、用例とにらめっこしながら四苦八苦して覚えた学生時代の勉強や、時間的な余裕がとれないなかでちまちまテキストを進めていく社会人の勉強が思い浮かぶだろう。
そして、そのような勉強には必ず苦痛とハードルが伴う。
本書は、筆者が社会人でありながらも語学を楽しく独学で学んでいく術を、社会人にとっての語学学習のハードルを下げるべく、書き記していくものである。
なお、語学学校や外国語会話スクールに通っている方、休日にコツコツ語学に取り組んでいる方には、本書は推奨しない。
あくまで、語学にみっちり向き合う精神的自信の無い方、興味や好奇心が幅広く、その中で語学に手を出そうとしている方、そして何より飽きっぽい方に向けた勉強法を取り上げるつもりである。
【著者紹介】
有明榮(アリアケサカエ)
イタリア美術に魅入られて、大学を出てからもしがみついています。
古今東西の美術の諸相を、社会や宗教や科学の側面から深読みしていきます。