さっと読めるミニ書籍です(文章量20,000文字以上 24,000文字未満(20分で読めるシリーズ))
【書籍説明】
昨今、仕事と生活の調和、すなわち「ワークライフバランス」が重要視されるようになっている。
もちろんこれは、研究教育活動に携わる人にとっても、無縁な話ではない。
やや大雑把な言い方だが、研究者とは、自分の元々持っている趣味趣向の延長にあるものを「生業」として、とことん深掘りしているような人々である。
そのため、人によっては、自分の興味、好奇心の赴くまま、ひたすら研究活動に没頭するような場合もあるだろう。
そうなるとワークライフバランスの方も、変調を来すことは避けられない。
その意味では、むしろ研究者こそ、ワークライフバランスについて、これまで以上に真剣に考える必要があると言える。
ただ、研究者のワークライフバランスに影響を与えるものは、研究や教育の活動だけではない。
カネや人間関係絡みの問題の方が、研究自体よりもずっと大きな問題になること
も、しばしばである。
そして研究者も人間である以上、ワークの方が好調ならば、それで良いというわけには行かない。
本書では、研究者のワークライフバランスに関して、ごく簡単にではあるが考えてみたい。
【目次】
1章 研究者にありがちな気質と生態
2章 「のめり込み気質」とどう向き合うか
3章 研究に絡んだ種々の問題
4章 ポストに関する諸々の問題
5章 誰も皆、普通の人間
6章 自己満足という罠
【著者紹介】
Bowing Man(ボウイングマン)
理学博士。
専門は地球科学および環境科学。
複数の大学や国立の研究所、民間企業を渡り歩く経験を有し、研究そのもの以外の部分(主に悪い方)も幾分割り増しで見聞きしてきた。
街中の面白い看板などを見て歩く、路上観察者としての顔も持つ。