さっと読めるミニ書籍です(文章量20,000文字以上 24,000文字未満(20分で読めるシリーズ))
【書籍説明】
当然のことだが、分野を問わず全ての研究者は、それぞれの「専門分野」というものを持っている。
研究者は、自分の専門分野に関係するテーマについて、日々の研究活動を行っている。
ある特定分野の中のテーマを、集中的に深掘りするような研究スタイルを取る人は、「スペシャリスト」と呼ばれる。
しかし人によっては、手掛ける研究テーマが、自分の専門分野のみならず、複数の分野にまたがっていることも珍しくない。
このような傾向の研究スタイルを取る人々は、「ゼネラリスト」と呼ばれる。
研究に携わる人々の中には、どちらのスタイルが自分に合っているかなどについて、考えたことがある人もいるだろう。
しかし、どちらが絶対的に正しいものでもないので、これまであまり深く考えたことはない人の方が、実は圧倒的多数かもしれない。
自分自身の研究スタイルについて、自己分析など交えて具体的に考えてみることは、決して無駄にはならない。
むしろ、今後の研究活動をより有意義かつ有利に進めるための、大きな助けになるはずである。
本書では、両スタイルの良い点悪い点、注意すべき点などについて、ごく簡単ではあるが考えてみたい。
【目次】
1章 スペシャリストvsゼネラリスト
2章 スペシャリストであること
3章 ゼネラリストとして振る舞うこと
4章 結局、どちらが自分に向いているか
5章 「万能」という言葉の危うさ
【著者紹介】
Bowing Man(ボウイングマン)
理学博士。
専門は地球科学および環境科学。
複数の大学や国立の研究所、民間企業を渡り歩く経験を有し、研究そのもの以外の部分(主に悪い方)も幾分割り増しで見聞きしてきた。
街中の面白い看板などを見て歩く、路上観察者としての顔も持つ。