さっと読めるミニ書籍です(文章量15,000文字以上 20,000文字未満(20分で読めるシリーズ))
【書籍説明】
何ごとにもコツというものがあります。特に、ヴァイオリンなどの弦楽器にはフレットがありませんから、音程を正しく美しく弾くにはコツが必要です。
それは他の弦と音を合わせて確認しながら音をとることです。一般的に次のようなルールがあります。
(1)開放弦と同じ音を弾くときは開放弦の音に合わせる。
(2)完全5度と完全4度の音と協和させて合わせるが、3度と6度の音とは合わせない。
(3)旋律的音程ではピタゴラス音律に従う。
(4)シャープ系旋律的音程では、第3音と第7音を高めに弾いて強調する。
(5)フラット系旋律的音程では、第4音と第8音を低めに弾いて強調する。
(6)和声的音程では純正律に従い、長3度は低めに、短3度は高めに弾く。
(7)ピアノと合わせる時は平均律で弾く。
なんだかとても難しそうです。
そもそもピタゴラス音律とは何でしょうか。
あまり知られていません。
そこで、今回はピタゴラス音律に着目して、歴史と理論を訪ね、実際に弦楽器奏者のためになるコツを探してみたいと思います。
できる限り分かりやすい言葉で語りますので、どうぞ楽器を手にとりながら最後までお読みください。
【目次】
第1章 音律の歴史
第2章 ピタゴラス音律の誕生
第3章 ピタゴラス音律の秘密
第4章 ピタゴラス音律の弾き方のコツ
第5章 純正律・平均律の登場
第6章 ピタゴラス音律の退場と復活
【著者紹介】
姉崎慶三郎(アネザキケイザブロウ)
千葉市在住。元商社勤務。海外駐在員歴2回。
長年の海外ビジネス経験を生かして、当時合格率8・4%で、日本全国で400名もいない超難関貿易資格「ジェトロ認定貿易アドバイザー」を取得。
自身の50年に渡る貿易実務経験と、ふれあった多くの先輩や国内外の取引先企業の方たちから学んだことを貿易のプロをめざす人に伝えるため執筆を続けている。
ペンネームは英語教師だった祖父の名前。