さっと読めるミニ書籍です(文章量15,000文字以上 20,000文字未満(20分で読めるシリーズ))
【書籍説明】
偶然、思いがけなく幸運な発見をすること、あるいはその能力。
それが「セレンディピティ」である。
自然科学では、このセレンディピティによって、幾つもの重要な発見がなされている。
セレンディピティとは偶然や幸運によるものではあるが、研究の世界においても、決して馬鹿にしてはいけないものである。
言い換えるならば「幸運な閃き」とでも言うべきこの現象・能力は、どのようにすれば得ることができるのだろうか。
閃き自体は意図せずやってくるものと言っても、何もせず、ただぼんやりしているだけでは駄目だろうとは、恐らく誰もが思うことだろう。
また、その閃きを確実に掴み、ちゃんとした研究成果として結実させられなければ、全く無意味である。
偶然得た閃きをその場限りで失ってしまうことなく、一つの研究成果として適切に育て上げるための技術と心構えが、研究者には必要とされる。
本書では、研究の世界でも無視できない「セレンディピティ」について、偶然から成果を生み出すためにすべきことと、「それをやっている限りはセレンディピティなどまず望めない」という事柄について、考えてみたい。
【目次】
1章 偶然を必然へと引き寄せる
2章 気付きの元を大事にする
3章 着想を正しく育てる
4章 がむしゃらは無駄の極致
まとめ するべきこと・するべきでないこと
【著者紹介】
Bowing Man(ボウイングマン)
理学博士。専門は地球科学および環境科学。
複数の大学や国立の研究所、民間企業を渡り歩く、流浪の旅を続けている。
街中の面白い看板などを見て歩く、路上観察者としての顔も持つ。