さっと読めるミニ書籍です(文章量15,000文字以上 20,000文字未満(20分で読めるシリーズ))
【書籍説明】
「自己管理」(セルフマネジメント)は、当然ながら学術研究の世界においても、大変重要である。
自己管理が満足にできないと、ただ時間を浪費するばかりで、何の研究成果も挙げられず、日々発生する細々とした仕事にのみ忙殺されることになる。
しかもそれらの仕事も満足にこなせず、周囲からの評価を下げ、自分自身のモチベーションも下がるということも起こるだろう。
「大学教員は様々な仕事があって大変なのだから、一つ一つ丁寧かつ完璧にやっている時間などない」というような苛立ち混じりの声も、当然あると思う。
大学教員に限らず多くの研究者は、同時に幾つもの仕事をこなさねばならないような、厳しい状況に置かれているものである。
それはもちろん事実だが、「では、それらをうまく処理するために、何かしているのか?」と問われると、曖昧な返答しかできない人も、結構いるのではなかろうか。
本書では、研究者が日々の仕事で陥りがちな問題と、自己管理のために重要なこと、そして自己管理の基本的な技術について述べてみた。
本書が、自己管理の一助になれば幸いである。
【目次】
1章 ただ居残ることに意味はない
2章 だらだら進めても無駄なだけ
3章 締め切りを設定する
4章 機会と優先順位を見極める
5章 したこと、すべきことを見極める
6章 作業の段取りを見極める
まとめ 研究者の自己管理
【著者紹介】
Bowing Man(ボウイングマン)
研究者。
専門は地球科学および環境科学。
複数の大学や国立の研究所、民間企業を渡り歩く、流浪の旅を続けている。
街中の面白い看板などを見て歩く、路上観察者としての顔も持つ。
路上観察者としての自己管理術(?)は、
「行きと帰りの道を別々にして、出会いの機会をなるべく増やす。そのために脚力を維持し続ける」
というものである。