さっと読めるミニ書籍です(文章量20,000文字以上 24,000文字未満(20分で読めるシリーズ))
【書籍説明】
学問の研究では、ある特定のテーマについて調べて考察を加え、得られた結論を論文などの形で広く発表する。
研究においては、全てのプロセスにおいて「筋の通った」、「理に適った」考え方が求められる。
特に重要な「論文執筆」においては、好き勝手書くことは許されず、得られた結果のみを客観的、論理的に記載しなければならない。
しかし、ある程度研究活動を続けていると、時として「何のためにこれをやっているのか」、「次にやるべきことは何か」など、
大切な事柄がいつの間にか消え失せ、ただ単に何かの作業を繰り返しているだけということも起こり得る。
あるいは、いざ書こうとすると、どういうわけか全く書けないということもある。
さらに酷い場合は、論文の基本的な書き方自体が、分からなくなっているということすらある。
いずれも、論理的に物ごとを考えられているかという部分に、重大な問題が発生している状況と言える。
本書では、いかに「論理性」を保ちつつ研究を進めるか、特に論文執筆ではどうするかということについて、考えてみたい。
特に大学生や大学院生、そして若手研究者の皆さんに、少しでもヒントになるところがあれば幸いである。
【目次】
1章 論理的思考を実行できているか
2章 書けない理由は何か
3章 論文の書き方に小細工は無用
4章 凝り固まる原因とは
5章 自分自身をロジカルに分析する
6章 ロジカルシンキングでも難しい問題
【著者紹介】
Bowing Man(ボウイングマン)
研究者。専門は地球科学および環境科学。複数の大学や国立の研究所、民間企業を渡り歩く、流浪の旅を続けている。
街中の面白い看板などを見て歩く、路上観察者としての顔も持つ。