さっと読めるミニ書籍です(文章量15,000文字以上 20,000文字未満(20分で読めるシリーズ))
【書籍説明】
小学校でトラブルがあった時、どのように対処したら良いかわからない。
クラスの子どもたちが主体的に動くことができない。
子どもに相談された時に、どんな言葉をかけてあげたら良いかわからない。
そんな、現役の小学生教員、小学生の子どもを持つ保護者、教育従事者に向けて本書を執筆した。
特に、教員になりたての初任者には特に心得ていてほしい内容を多く含んでいる。
私が教員として勤務した年数は十一年という短い期間であったが、子どもに相談されることが多かった十一年であった。
自分のクラスだけでなく、他のクラスの子から相談されたり、前に持った学年の子から、改めて相談されたりと、子どもの話を聞く機会はとても多かった。
心理学で有名な河合隼雄さんの著書「こころの処方箋」の中で、「自立は依存によって裏付けられている」という内容が載っている。
大人が子どもの話をどのように聞き、どのように安心感を与えながら関わり、自立まで導くのか。
そこに、子どもが自信を持って行動できる根本があるのではないかと思う。
未来を予測できない今の社会の中。
子どもたちが生き抜くために、自分で行動し、未来を切り開く大人に成長してほしい。
そのためには、大人の力が必要である。
子どもたちへの関わりかた、話の聞き方を変えるだけで、子どもたちは自主的に動くようになる。
大人でも、話を聞いてもらうのはとても嬉しいことである。
また、その話の聞き方によっては、その後の行動に自信を持って取り組むことだってできる。
誰でも、自分を認めてくれる存在がいるのは、とても心強いことである。
未来を担う子どもたちの成長のために、本書が少しでも役に立つことを願う。
【著者紹介】
渋川由佳(シブカワユカ)
大学時代コーチングや心理学、カウンセリングについて学んできた。二〇一一年から十一年間千葉の小学校で勤務。
コーチングのスキルや、心理学、カウンセリングについて学んだことをもとに、日頃から子どもの話を聞く中で、
子どもが自信を持って行動に起こすためには、周りの大人の関わり方が重要だと考え、実践を行ってきた。