さっと読めるミニ書籍です(文章量15,000文字以上 20,000文字未満(20分で読めるシリーズ))
【書籍説明】
私はかつて、「極限性学習障害」の診断を受けたことがあります。
中でも特に算数障害(ディスカリキュラ)という、数や数の概念、計算的な思考が極端にできないという障害があることを知らされたのです。
小さな頃から、周囲の不理解やいじめに度々遭って、ずいぶん嫌な思い出しかありませんでした。
そして還暦を過ぎた今でも、簡単な計算が難しいし、予定や時間のペース配分が出来なくて四苦八苦する毎日でもあります。
しかしこの頃ようやく学習障害というものを、あまり煩わしいものとは思わなくなってきました。
あの辛かった日々がもたらした色んなエピソードが、実はとても素晴らしい経験であったのではないかと、思えるようになってきたのです。
今、私と同じような障害に悩み苦しんでいる若い世代の人々に、私のささやかな思い出を伝えたいと思えるようになりました。
そして「大丈夫だ。何とかなる」という生きる希望に変えていってほしいと心から願っています。
このお話は、そんな人々へのメッセージです。
ほんの少しでも誰かの支えになることができたら、私はとても幸せです。
【目次】
夢で逢えたら
計算なんて大嫌い
思い出したこと
モラトリアムな時代
ありのままで
「ぼく」にしか見えないもの
ほんの夢の途中
【著者紹介】
睦月十三(ムツキジュウゾウ)
自らもディスカリキュラでありながら、35年間障害福祉の施設現場で、地域生活支援や相談支援に従事し、
2022年定年退職後の現在はインフルエンサーの依頼などで記事を書く自称フリーライター(見習い)で、新たな挑戦を始めている。
本書は学習障害で味わった体験をもとにした自伝的なメッセージである。