さっと読めるミニ書籍です(文章量15,000文字以上 20,000文字未満(20分で読めるシリーズ))
【書籍説明】
高校で選択できる理科系科目の一つ、「地学」。
高校生の皆さんが、地学を選択する理由は様々だろう。
単純に「面白そうだから」という理由で選択する人もいるだろうし、「地味な気もするが、内容的に自分に向いていそうだ」と思った人もいるだろう。
そして大学で、「地球科学」に関する学科に入った大学生の皆さんも、その動機はやはり様々だろう。
「興味があるから」という理由が多数派だろうが、中には、「調査などで色々な所に旅行できそう」と思った人もいるかもしれない。
(期待は裏切られているかもしれないが……)
他の学科の学生の中には、教養科目として地球科学に触れ、「世の中の何の役に立つのだろう?」と思ったりした人も、いるのではなかろうか。
地球科学を専攻する学生の中にも、内心ではそんなことを漠然と感じつつ、何となく日々の講義や実習などに向き合っている人がいるかもしれない。
しかしここで最終結論的なことを先に言ってしまうと、「地球科学がないと、色々と困る」のである。
本書では、その辺りについて、ごく手短に記載してみた。
学生の皆さんの、地球科学(および高校地学)に対する意識が、良い方向に変わることを望みたい。
【目次】
1章 地学は人気がない?
2章 様々な分野、様々な繋がり
3章 過去、現在、そして未来を知るために
4章 「何の役に立つのか」と言われることも
5章 大学で地球科学を学んだその先は
【著者紹介】
Bowing Man(ボウイングマン)
研究者。
専門は地球科学および環境科学。
複数の大学や国立の研究所、民間企業を渡り歩く、流浪の旅を続けている。
分析系および手法開発系なので、地球科学関係では、特定のフィールドを持ったことがない。
しかし環境方面では、東南アジアのある地域をフィールドとしている。
街中の面白い看板などを見て歩く、路上観察者としての顔も持つ。
趣味の方では、完全なフィールドワーカーである。
もちろん動機は「面白いから」、これに尽きる。