さっと読めるミニ書籍です(文章量15,000文字以上 20,000文字未満(20分で読めるシリーズ))
【書籍説明】
理系、文系問わず、学術研究に携わる者には、絶対に逃れられないことが一つある。
それは「文章を書くこと」である。
すなわち論文や学会の予稿、また研究費獲得のための書類など、文章を書くことからは逃れられない。
そして同時に、「文章を読む」ことも、あらゆる場面で付いて回る。
良い研究を行うためには、様々な資料にあたり、最大限度活用することが絶対に必要である。
つまり読むことは、研究活動の「基礎の基礎」である。
「読めなければ、書けない」という言葉を、筆者は学生の頃に聞いた記憶があるが、これまで経験した限りでは、それは紛れもない事実であると確信できる。
研究論文を書くためには、的確に「読む」ための能力がまず必要である。
また、文章を書く能力も、文献を読むことによって培われる部分が必ず存在する。
本書では、特に学生やポスドク、助教など若手研究者に向けて、研究に活かせる読書や文献の活用、論文への文献引用の基礎、文献の検索などについて、簡単に述べた。
ただ、論文執筆作法的な話はともかく、読書に関する趣味趣向や方法は、人によって千差万別だろう。
あくまでもちょっとしたヒントとして、気楽に読んでいただければ幸いである。
【目次】
1章 基礎知識として何を読むか
2章 研究の役に立つ本とは
3章 「漫画で学ぶ」系の本は役立つか
4章 文献をどう読み、どう引用するか
5章 引用文献をどう扱い、どう探すか
まとめ 読むことは基本中の基本
【著者紹介】
Bowing Man(ボウイングマン)
研究者。
専門は地球科学および環境科学。
複数の大学や国立の研究所、民間企業を渡り歩く、さすらいの旅を続けている。
この本を書いている最中に読んだ本は、「ジョニー・ライデンの帰還」22巻(Ark Performance、2021)であった。
もちろん、研究とは全然関係ない。
街中の面白い看板などを見て歩く、路上観察者としての顔も持つ。