さっと読めるミニ書籍です(文章量15,000文字以上 20,000文字未満(20分で読めるシリーズ))
【書籍説明】
日本全国の大学や研究機関では、多くの研究者が、日々精力的に研究活動を進めていることだろう。
しかし研究者の皆さんは程度の差こそあれ、ふと行き詰まりを感じたり、なぜ作業がうまく行かないのかと悩んだりすることもあるだろう。
あるいは、なぜうまいこと成果が出ないのかと、いらだちを感じることもしばしばだろうと思う。筆者ももちろん、例外ではない。
本書では、研究活動を進めるための、「こうすればもっとスムーズに進められるのでは?」、「こういうことが必要なのでは?」というようなヒントやテクニック的な事柄について、8か条に分けて紹介した。
主に理工系の場合を想定しているものの、基本的な考え方の部分では、文系の方々にも役立つところがあると思う。
特に、これから学位を取ろうとしている学生の方々や、学位取得間もないポストドクター(ポスドク)や助教の方々の、幾らかでも助けになれば幸いである。
また、これまでの長い研究活動で少々「疲れてきた」シニア研究者の方々、そして中堅世代の方々も、大変差し出がましいとは思うが、行き詰まりを少しでも取り払うきっかけになれば……と思う。
【目次】
第1条 スキルだけで満足するな
第2条 大物狙いもほどほどに
第3条 がむしゃらにも頭を使え
第4条 失敗データは成功の元
第5条 手抜きに手を抜くな
第6条 文章を書く癖を付けよ
第7条 頼れるのは研究の友
第8条 研究力は「総合力」
【著者紹介】
Bowing Man(ボウイングマン)
研究者。専門は地球科学および環境科学。複数の大学や国立の研究所、民間企業を渡り歩く、さすらいの旅を続けている。
分析装置を動かしたり数理統計的処理をしたりする理系の者であるが、言動や雰囲気的に「あまり理系らしくない」と言われることがしばしばある。
しかしそれはある意味、なかなか有効な武器にもなり得ると考えている。
街中の面白い看板などを見て歩く、路上観察者としての顔も持つ。