さっと読めるミニ書籍です(文章量15,000文字以上 20,000文字未満(20分で読めるシリーズ))
【書籍説明】
はじめに、この本に触れて下さった読者様に言っておきたいのは、蝶子のうつ病治療は薬物治療をベースにしている点である。
本書はうつ病と摂食障害を10年患っている、30代子持ちの蝶子のリアルな闘病生活を元に書かれた文書である。
本書で詳しく説明するが、蝶子はうつ病発症から、休職、離職、無職という描いたような転落人生を歩んできた。
いや、現在も週2回通院していることから、歩んでいると言えるだろ。
読者様にこの本を読んでいただく利点は、蝶子のようにどんなことが起きても、生きていることの尊さを知っていただきたいことだ。
人間、生きていて悪いことばかりではない。
確かにうつ病に罹患してしまうと、海の波が満ち引きするように毎日が不安定で体も心もボロボロになる。
自分が生きる意味を見失ってしまう時さえある。
そんな時に蝶子の本を手に取り「自分だけではじゃないんだ」と思ってもらえれば、私もこの本を執筆した喜びを感じる。
そして、同じうつ病を患って苦しんでいる読者様、特に小さいお子さんを抱えているお母さんやシングルマザーさんの手助けになることができればなおのこと嬉しい。
病気であれ、子どもは育つし、プレッシャーは常に抱いておられるだろう。
でも、やはり子どもは愛おしい。
いや、愛おしいと思えるまで回復できるまでお手伝いしたい。
正直蝶子はまだ、一人では子どもは育てきれない。
ドクターストップがかかっている。
蝶子も障害手帳を持ちながら生活している身なのである。
できることをできるだけする。
その練習中だ。
蝶子の本を読んで自己啓発などしていただかなくて構わない。
読者様と一緒にゆっくりうつ病と伴走していきたい。
うつ病という病気は、カミングアウトするのにも勇気がいると思う。
蝶子も親しい友人を除いて、カミングアウトできずにいるが、家族を通して漏れてしまった状態だ。
特に、一番悪い時期には、やはり外見から「普通」の人とは違って見えるようであるのも事実だ。
もし、読者の皆さんが蝶子と同じように悩み、苦しんでいるようならば、この本を通して、病気と闘うのではなく、病気と一緒に歩ける手助けになることを切に願う。