さっと読めるミニ書籍です(文章量20,000文字以上 24,000文字未満(20分で読めるシリーズ))
【書籍説明】
飛鳥時代、日本人はまだ文字を持っていませんでした。
日本人が漢字の読み書きをするようになりだしたのが6~7世紀のこと。
飛鳥時代に発生した重要な事象を、書き残す手段はありません。
「古事記」が完成した712年(「日本書紀は720年」)は、奈良時代に入ってから。
蘇我氏や物部氏の横行闊歩や、聖徳太子が推古天皇と共に様々な改革をした飛鳥時代からは、かなり時間が経っています。
そんな訳で、未だによくわかっていなことがほとんどなのです。
飛鳥時代の事象においては、まだまだ仮説の域を出ないのが実際のところです。
6世紀ごろの日本は、大和朝廷ができて日本が国らしき形態になり始めた頃、有力豪族の上に立っていたのが、軍事を司る物部氏と権力の座を争っていたのが財政を司どる蘇我氏でした。
そしてその蘇我氏の推挙もあり、日本で初めての女性天皇となる推古天皇が即位します。
そこで登場したのが聖徳太子、推古天皇とがっちりと手を組んで、天皇中心の政治を行いながら、様々な改革を進めていくのです。
というように、とても興味深い飛鳥時代。
すでに判明していることを基本にしながら、私なりの仮説を立ててみました。
近年になって、考古学の分野から新たな発見も出てきています。
近い将来、仮説が事実となる日が来ることを願いながら、書き進めさせていただきました。
【目次】
推古天皇の時代
有力豪族の権力争い
物部守屋と蘇我馬子
次代の天皇をめぐって
聖徳太子
太子の力となった渡来人
友情の証
聖徳太子と秦河勝は何を信じたのか
聖徳太子暗殺