さっと読めるミニ書籍です(文章量15,000文字以上 20,000文字未満(20分で読めるシリーズ))
【書籍説明】
本書をお手にとっていただき、ありがとうございます。
この本に食指が動いたということは、多少なりとも歯の矯正に興味がある、または経験したかたが多いと思います。
著者自身も大人になるまで別段憂慮することもなかったのですが、偶然にも意識するきっかけがあり、それからとんとん拍子にことが進んで、結果的に歯科矯正をする結論に至りました。
その答えに行き着いた理由はいくつかあり、本書で詳しくお話したいと思いますが、まずは参考として歯と健康について最近の研究結果をご紹介しておきます。
前提として、咀嚼行為が健康維持に重要な働きがあることは周知の事実ですが、中でも咀嚼と痴呆の関係は深いと言われています。
咀嚼行為だけでも脳内の血流量が数倍に増えることが分かっています。血液には酸素や栄養素を体内に運ぶ役割があり、
そのことから考慮するに、咀嚼行為だけでも脳に与える影響の良し悪しは否定しがたいものがあります。
さらに、歯が欠けたりなくなった場合に人工歯などで治療している人と治療していない人では、記憶をつかさどる前頭葉の働きにも変化がみられ、
ストレスの軽減、集中力の向上についても差がみられたという結果が出ています。その傾向は特に若い人ほど顕著だということです。
前述のとおり、前頭葉は記憶を保持しているわけですから、歯のケアを意識的に行うようになれば痴呆やアルツハイマーにも一定の効果があると言えるでしょう。
さて、皆さまが歯科矯正のことで一番気になることは何でしょうか?
料金、期間、それとも、矯正治療自体でしょうか?
おそらく全部という回答かと思います。
筆者も当時はありとあらゆる疑念がありましたし、本当に治療を受けてよいのかと自問自答を繰り返しました。
この本には大人になってから歯の矯正をすることのメリット、デメリット、さらにはどんな病院を選べば良いかなど、著者の実体験を踏まえて皆様に情報をお伝えいたします。
歯科矯正に興味があるけど何となく怖い、歯並びが悪いから何とかしたい、そもそも歯の矯正をやる意味があるのかなど、漠然とした不安や疑問に本書が少しでもお役に立てれば幸いです。