さっと読めるミニ書籍です(文章量15,000文字以上 20,000文字未満(20分で読めるシリーズ)=紙の書籍の30ページ程度)
【書籍説明】
シェイクスピアの「ヴェニスの商人」は、今から400年以上前に書かれた戯曲です。商人アントーニオは、困っていた友人に替わって、高利貸しのシャイロックから自身の肉1ポンドを担保に大金を借ります。
しかし、持船が沈没して払えなくなり、茶番な裁判劇が繰り広げられます。
とても荒唐無稽な劇ですが、登場人物を、貿易商、金融業者、ベンチャー企業、投資家、弁護士、などと読み替えると、古びた服の下に、みずみずしい現代の肉体が現れてまいります。
「ヴェニスの商人」は、見方を変えれば、すぐれた会計論であり、金融論であり、貿易論であり、経営論であり、ベンチャー論であり、投資論であり、グローバル経済論であり、商人論です。
この原作の尽きない魅力をくみ上げて、多くのことを学びたいと思います。
本書の設定は、機械装置メーカーABC株式会社の会議室に、勉強熱心な希望者が集まっている設定です。
講師はABC株式会社が、輸出入の通関などを依頼しているN社の女性担当者Fさん。分かりやい解説が評判で、人気です。
今回のテーマは何でしょうか。会議室には、すでに多くの受講者が集まっています。さあ講師の登場です!
【目次】
1.シャーロキアンとシャイロキアン
2.ヴェニスの商人はシャイロック?
3.第1条 財産はすべからく3分割して管理すべし
4.アントーニオもシャイロックも土地を所有していなかった!
5.シャイロックはどこ… 以上まえがきより抜粋