さっと読めるミニ書籍です(文章量14,000文字以上 15,000文字未満(20分で読めるシリーズ)=紙の書籍の28ページ程度)
【書籍説明】
黄巾の乱から始まった『三国志』は、魏を乗っ取った晋が呉を滅ぼしたことで終わった。
だがここからおよそ300年間、隋が天下を統一するまで中国は『三国志』を遥かに上回る大混乱が始まるのである。
そのきっかけは、三国統一を果たしたはずの晋が諸侯王の争いにより36年であっさり滅んだことだ。これを「八王の乱」という。
「八王の乱」を知ることは、『三国志』の真の結末と三国時代が後世に与えた影響を知ることにもなる。
権勢を振るっていた皇族・司馬氏はどうしてこうもあっさりと滅んでしまったのか。
そして、晋の滅亡が次の時代にいかなるものを呼び込んだのか。
本シリーズは、中国史に興味はあるが「複雑で覚えられない!!」という方に向けたものである。
専門用語や難読漢字が多い中国史は、確かに理解できるようになるまでに時間がかかる。
そこで本書はそうした難しい要素をできるだけ避け、人物の内面・心情に迫りながら中国史について理解を深めてもらうことを目的としている。
本書を手に取られた方は、エンターテイメントのような楽な気持ちで読んでいただければ幸いである。
【目次】
●武帝司馬炎の天下統一まで =書生の名門司馬氏、天下に君臨す=
●貴族との確執と牽制 =武帝司馬炎、晩節を汚す=
●振り回される皇帝権力 =八王の乱第一幕、皇后の専横=
●失われゆく晋の権威 =八王の乱第二幕、諸侯王と招かれざる客=
●永嘉の乱 =晋、没落=… 以上まえがきより抜粋