さっと読めるミニ書籍です(文章量24000文字以上 32,000文字未満(30分で読めるシリーズ))
【書籍説明】
統合失調症の家族との向き合い方がわからない。
気をつかって接することに疲れてしまった。
統合失調症って良くなるのか。
家族の誰かが統合失調症に罹ってしまったら、大半の人は不安と混乱に陥いるだろう。
そして、一般的な病でないことから深い孤独と絶望を感じるようになる。
この本は、統合失調症の兄を持った筆者が、ありのまま感じたことを記すものである。
兄は11歳の時に統合失調症と診断された。はじめは登校拒否に始まり、徐々に家族への暴力が激しくなっていった。
しかし、わたしが成長するにつれて兄は次第に落ち着きを見せ始め、わたしに心を開くようになった。
統合失調症患者としての苦悩をはじめて知り、兄の辛さを痛感した。
もちろん、辛いのは本人だけではない。常に同じ時間を過ごす家族にとっても、精神的または身体的な苦痛は相当なものだ。
今思えば、周りのサポートがなければ、わたしの家庭は崩壊していた。
本書は、統合失調症の家族とともに歩んだ17年間の記録である。
この本を読むことで、同じような家庭がいることを把握でき、状況による対処法の参考になるだろう。
現在、統合失調症の家族がいる家庭に、何らかの役に立てれば幸いである。
【目次】
本書の使い方
1部 統合失調症とは
2部 統合失調症の兄
3部 統合失調症の兄による具体的な事例
4部 統合失調症の兄が暴れたときの対処法
5部 家族で取り組んだこと
6部 弟からみた統合失調症の兄
7部 統合失調症の家族がいる家庭が前向きに生きていくために
8部 2006年1月23日
【著者紹介】
カナルメガネ
1985年東京都生まれ。幼少期より統合失調症の兄がいる家庭で育つ。自分の店を持つために、イタリアンレストランやカフェ、バーなどで働く。
現在はパニック障害を患いながらもライティング業に邁進。企業案件や自身のブログ更新に精をだす。
趣味はストリートダンスとギター、語学学習。好きな食べ物はペペロンチーノと納豆ご飯。スペイン語圏に興味があるため、独学でスペイン語を学ぶ。