あらすじ改革政治の陰の支配者を自負する鳥居耀蔵は、配下本庄茂平次を巧みにあやつり、着々と実力をたくわえていく。いっぽう、水野忠邦の改革令は厳しいばかりで一向に庶民の共感を得られなかった。忠邦はついに己れの政治生命を賭けて、印旛沼開鑿(かいさく)工事を敢行するが……。天保政治の実相を壮大に描く時代長編。〈全5巻〉