【編集部コメント】
坂本龍馬が、桂小五郎が、高杉晋作が、吉田松陰が、SNSと共に幕末を駆け抜ける。
もしSNSが幕末に存在していたら、歴史はどうなっていたのか?
その問いと共に、本書では龍馬の一回目の江戸留学時代を友情、恋、修行、そして運命を描く。
激動の日本で、彼らはいかに考え、いかに生きたのか。
【著者コメント】
21世紀。外国では、SNSをきっかけに社会体制が変わる事件、ようするに革命が起こりました。それも一件、二件ではなく、飛び火するかのように何件も立て続けに起こりました。SNSには個人の力を結集させる力があり、それが媒介となって今までと違う形の変革が起こっています。
日本でも大きな革命が起こった時代がありました。幕末です。
坂本龍馬ら若者が日本をところ狭しと駆け巡り、様々な人と出会い、語らい、影響しあい、国を変えていきました。
もちろん、その時代には現代のようにSNSはありませんでした。だから彼らは、その生涯のほとんどを旅で費やします。
そこで、本書のアイデアが生まれました。
「もし幕末にSNSがあったら、どうだっただろう?」というものです。
本作は、その「if」をもとに描く、若者たちの青春小説です。
そのなかでSNSの利用価値や、現代の便利さ、未来の可能性、そして時代は変わっても変わらない人間の根源にあるナニカを、読者のみなさまに感じ取っていただきたく思っております。
目次
人間は生まれる場所も立場もえらべない。けど、ゆく道だけは選べる。
おれ、武市さんはムッツリ野郎だって知ってるぜ
姉さん美人だけどガッチリしすぎ
男は旅をして磨かれる。おれ江… 以上まえがきより抜粋