まえがきより
あなたを心から慕ってくれる後輩はいるだろうか。
あなたは部下に、反感を買わせない叱り方をし、効果的な教育を施せているだろうか。
この2つの質問に、胸を張って「イエス」と答えられない人に、本書を読んでみてほしい。
「教育」の中に「叱る」ことが含まれているということは、多くの人がわかっているだろう。
だがその「教育」の要素の中でおそらくもっとも失敗しやすいのが「叱る」ことだ。
だから本書では「叱る」ことと「教育」を別枠でとらえ、それぞれに対し、下記のことを提案する。
叱るときは、後輩・部下が「無知であること」を強く意識すること。
あなたはそれを忘れているから、後輩や部下を「叱る」のではなく「怒る」のだ。
教育を施す際には、「教育の失敗は、教育を施す側にすべての責任がある」という事実を理解すること。
それを理解すれば「結果だけ聞かせろ」なんて言葉を後輩や部下に投げつけなくなるはずだ。
上記したことを主軸に、「後輩・部下の叱り方」と、「後輩・部下の教育方法」を3つずつ紹介する。
あなたが「無知」だった頃、あなたはどんな指導に反感を覚え、どんな助言をすんなり受け入れたのだろう。
それを少しでも思い出しながら、本書のページをめくってほしい。… 以上まえがきより抜粋