三国志の英雄、孫策伯符の勢力立ち上げは、サラリーマンの独立起業に似ている。本書では孫策の独立事業を考察しながら、サラリーマンのスタートアップ、起業、新規事業の要点を学んでいきます。三国志が好きで、独立を望んでいる方に楽しんでいただけると思います。
まえがき
三国志は、三国というだけあって、3つの国が争った時代だ。
時代の中心、中華最大の勢力を誇る、天才曹操が率いる魏。
三国志演義の主人公、劉備玄徳が率いる蜀。かの諸葛亮孔明も、この陣営に属している。
そして最後に、長江以南を支配地域として、魏、蜀、よりも長い政権を維持した呉だ。呉の皇帝は孫権仲謀だ。
彼は、曹操や劉備とは違い、自分で一から勢力を築いてきたわけではない。多くは、兄から受け継いだものだった。
本書では、曹操の魏、劉備の蜀と渡り合う戦力、呉を創りだした男、孫堅の兄、孫策伯符の足跡を追う。そして、そこから、事業の立ち上げ、ようするに「スタートアップ」を学ぼうというものだ。
資本、仲間、ビジョン、現代の我々が見ても非常に参考になる。
曹操、劉備と、孫策のスタートアップの最大の違いは、組織に所属していたか、いなかったかということになる。
曹操、劉備と違い、孫策のキャリアは、人の組織に所属するところからはじまる。現代に例えるなら、サラリーマンのようなものだ。
そういった意味では、独立を目指すサラリーマンには、より参考になるだろう。
… 以上まえがきより抜粋