◆一夜を過ごした夢の恋人の正体は、彼女の全てを奪い去ろうとする悪魔だった。◆オーラの父が経営するホテルは業績が悪化し、〈チャッツフィールド〉による買収が進められていた。交渉のためには相手をよく知っておかなければ。そう考えたオーラはチャッツフィールド・ロンドンに滞在し、夜更けに一人、ホテルのバーを訪れた。だがそこで、彼女は憂いを帯びたセクシーな男性に魅了され、彼に誘惑されるまま、熱い一夜を過ごしてしまう。数時間後、オーラは買収交渉の席で、思いがけず彼と再会する。アントニオ・チャッツフィールド? 私は“敵”に体を許してしまった。狼狽するオーラを見つめる彼の目の奥には、まだ炎がくすぶっていた。■〈ホテル・チャッツフィールド〉第6話を描くのは、人気急上昇中のA・グリーン。チャッツフィールド家の長男アントニオが抱える心の傷、父を救いたい一心のオーラの純粋な思いが錯綜します。