あらすじ大岡信の『私の万葉集』第三巻(全五巻)。 ひさかたの 天の香具山 この夕 霞たなびく 春立つらしも 人麻呂ゆったりとした万葉人の息吹を伝えたい。著者の思いは、愛情深く、平易な文体で現代につなげていく。「万葉集」巻八から十二までを、たとえば恋の歌、それは、日本人の永遠に通ずる心の古典として……。