◆罪深いほど美しい男性は、トラブルの元。
だから、この一夜で忘れるの……。◆ロウィーナが政治家の父と暮らす屋敷に、
イギリス人の伯爵コリンが滞在することになった。
ハンサムで気品に満ちた彼をひと目見た瞬間、胸はときめいたけれど、
よみがえる苦い記憶が淡い恋心を打ち消した。
冷たく厳格な父。家を出た母。一夜で消えた恋人。
誰一人私を愛してはくれなかった。
夕食後、ロウィーナがプールで泳いでいるとコリンが現れ、
以来、二人は夜ごとプールサイドで語り合うようになる。
ところがある夜、コリンが悲しげに言った。
「ぼくは君が好きだ。だが君を好きになってはいけないんだ」
いったいどういうこと? ロウィーナがその意味を尋ねると……?!■〈禁じられた恋のゆくえ〉2話目をお贈りします。青い瞳のイギリ
ス人伯爵が孤独なヒロインにかけた愛の魔法とは? 3話目は、大
富豪との電撃的な出会いの直後、記憶喪失に陥ったヒロインの恋を
ロビン・グレイディが描きます。どうぞお楽しみに!